「会社勤めをやめて自由になる」それがプロブロガーやフリーランスの醍醐味であり魅力です。しかし、せっかく希望通り自由な時間を手に入れても厳しい現実が待ち構えています。
長らく会社勤めをしてきた方にとっては、自分で1日のすべてのスケジュールを決めることは不慣れなことなのです。これまでのように週2日だけではなく、週7日1年365日が自由時間になりますから、わかりやすく言うと定年退職後のサラリーマンと同じような状態です。
だからこそ時間を有益なものにするか無益なものにするかは、全て自分次第になります。
フリーランスはどのようにして1日のスケジュールを立てていけばいいか?
今回は、そんなフリーランス初心者が一度はつまづくスケジュール管理の話をします。
プロブロガーの職業とは⁉収入と1日の生活スケジュールを決める方法
それでは、まず仕事と収入の面からブロガーという職業について考えていきましょう。
さらに先日、バーへ飲みに行った際の出来事です。「仕事は?」と聞かれ、一瞬よぎったブロガーという単語を頭の隅においやり「web関係です」と答えてしまいました。おおまかな意味では嘘ではないのですが、多少の後ろめたさが残りました。
なぜ「ブロガー」と声を大にして公言できないのか?
そしてそもそもブロガーとは何なのでしょうか?
ブロガーの仕事とは
まずブロガーと公言できない理由としては、ブロガーの仕事内容がどんなものか知られていないからでしょう。実際、ブロガーを目指す人やブロガー初心者の方ですら理解できていない方が多いのが現状です。
多くの方にとってブロガーというと「ブログで日記のようなことを書いているだけ」というイメージになります。ただ日記を書いてお金になればいいのですが、有名人でもない限り不可能です。
・サイト構築ー50%
・SEOー40%
・ライティングー10%
ブロガーが、ブログで記事を書く為には色々な仕事が含まれます。
webライター
ブロガーと聞いて、まず思いつくのは「記事を書く」「執筆」「ライティング」などWebライターの要素です。ライターのイメージがブロガーのイメージのほとんどを占めているといっても過言ではありません。
ということから、ブロガーの中には「職業は?」と聞かれ「Webライターです」と答える方も多いでしょう。
しかし、Webライターの要素はブロガーの仕事の1要素にすぎません。世間のイメージと違い、ブロガーという仕事のライティングが占めるウエイトは10%程度にすぎません。
ブロガーという職業には他にも様々な仕事が含まれています。
サイト構築
ブログ記事を書く為には、まず何よりも先に記事を発表するサイトを作る必要があります。
現在は、WordPressが主だろうと思います。Webサイトを作る際には、それなりの知識や勉強も必要になります。Webデザイナーと呼べるほどの高度なスキルはなくとも良いのですが、最低でもインターネットに慣れた現代のユーザー(読者)がすんなり入りこめるようなサイトを作る必要があります。
ブロガーの日々の仕事の割合からも(特に初期の頃は)ライターというよりサイト開設という要素の方が強くなります。
個人的な見解を述べると、ブロガーという職業に関してサイト構築が占める割合はライティングよりも高く50%程度の割合を占めているとも思います。
こういう点から冒頭に書いたように「職業は?」と聞かれた際、「Web関係」と言ってしまうのでしょう。
SEO対策
次に、大事な要素としてSEO対策があります。
サイトに記事を載せても誰にも読まれなければ意味がありません。Google検索で上位表示させる為には、それなりの方法があります。
サイトを作り、記事を書き、Google検索で上位表示させる、ここまでがブロガーの仕事になります。
巷にはSEO対策会社がありますから、こういう点でもブロガーが「職業は?」と聞かれた際「Web関係」と言ってしまうことに繋がっています。
ブロガーという職業においてSEO対策が占める割合は、40%程度だろうと思います。
いくら記事を書いてもアクセスがなければ無収入だからです。
ブロガーと言えない理由は収入にある
このようにブロガーの実質的な仕事内容から、「職業は?」と聞かれた時に「Web関係です」と言ってしまうことになります。
ただ、実は、それだけではありません。最後の後押しをするのは収入になります。
ブロガーとしての主な収入としては、Googleアドセンスとアフィリエイトがあります。例えばこれらの収入をあわせて月3万円程度あったとします。月3万円程度ですと、「職業は?」と聞かれても言葉につまります。
もし月20万円くらいいけばどうでしょうか?たぶんその時には「職業は?」と聞かれた時「Web関係です」とは言わずに「ブロガーです」と堂々と公言できるはずです。ブログだけで月20万円稼ぐのは誰にでもできることではないからです。
誰にでもできないことをやっているという自信からきっと「私の職業はブロガーです」と答えることでしょう。
プロブロガーが1日のスケジュールを考える難しさと方法
プロブロガーは、まず自由な時間を手に入れた喜びを味わう事でしょう。
会社を辞めて、ブログを書く時間が増える、記事を量産できると希望に満ちたスタートをきることでしょう。
しかし、現実は、そう甘くありません。
スケジュール管理をしっかりしないと廃人のような状態に陥るのです。よほどしっかりした人でない限り、ほとんどのプロブロガーは生き地獄のような自堕落な生活を経て、ようやく重い腰をあげることになります。
大事なことはただ一つ、スケジュールを決めることです。そうはいっても会社の就業時間のように休憩時間までキッチリ決めすぎる必要はありません。あくまで仕事(記事執筆)の為のブロガーとしてのスケジューリングです。
次に、これから自分にあったスケジュールの作り方を紹介します。
まず朝型人間か夜型人間かを見極める
まず、自分が朝型なのか夜型なのかを知る事です。
会社員なら朝起きて夜寝るのが当たり前です。
しかし自分だけの仕事であれば、常識的思考を頭の中から排除し自分にあった仕事の時間帯を選んでいいわけです。
自分の睡眠時間を知る
次に知るべきことは自分の睡眠時間や睡眠パターンになります。
これまでは就業時間にあわせた睡眠時間であり睡眠パターンだったと思います。しかし、これからは自分の本当の睡眠時間や睡眠パターンを知る事が大事になってきます。
人間の理想的な睡眠時間は8時間とされていますが個人差があります。
睡眠時間を知る方法としては、目覚まし時計をかけないことです。さらに眠たい時に寝ることです。
というのも会社員時代には昼寝の時間はなかったでしょうが、実際には一度に1日分の睡眠をとるタイプと、昼寝を挟んだ方が頭がスッキリする睡眠パターンの方がいるのです。
仕事のメイン時間を決める
朝型人間は、午前中がメイン時間です。
夜型人間の方は、夜がメイン時間になります。
ブロガーにとっては、記事を書くことが最優先です。
個人的には起きてすぐの時間をおススメします。朝起きても夜起きてもいいですが、とにかく起きてすぐの方が記事執筆がはかどります。
これを基準にスケジュールを立てることにします。
仕事以外のすべき事は?
次に考えるのは、1日のうちで、何をすべきかです。
「何をしたいのか」を考えがちですが、それでは漠然としてきます。
旅行に行ったり、飲みに行ったり、どこか遊びに行きたいなどとなりがちです。
個人的には、やるべき事として1日3時間程度の外出時間を作っています。カラダを動かさないと不健康になりますから必要なことでしょう。
生活必須時間
あとは、食事と風呂など生活に必要な時間があります。
こうなると、もうほとんど時間は残っていません。
残り時間は、読書や動画鑑賞で終わることでしょう。
休日を決める
このようにスケジューリングしていくと、プロブロガーであっても意外と自由時間が少ない1日であることに気づくことでしょう。
そこで休日が必要になってきます。
休日の決め方は、仕事(記事執筆)の能率で決めます。個人的には平日は仕事、土日は休みにして、記事執筆をルーティンワーク化しています。もちろん2日に1回くらいの方が記事を書くモチベーションがあがるなら、週3日休みでもいいわけです。
経験上やる気がない時の記事は不出来ですから、その後のアクセスもほぼないでしょう。
休日にやりたいことを決める
ここでようやく「やりたいこと」「したいこと」を考えます。
旅行に行くもよし、飲みに行くもよし、バイトをするもヨシです。
ブロガーになると家族以外の他人と話すことがなくなります。
休日は、人と出会える趣味などがおススメです。
まとめ
今回は、ブロガーの生態と1日のスケジュールを紹介しました。
プロブロガーは自由ですがすべて自分で決める必要があります。フリーランスとは、そういうものでしょう。
プロブロガーとして生活していく為に、体と心の健康を考えたスケジュールを立てることをおススメします。
収入が小遣いレベルでは「プロブロガー」と名乗ることは、ほぼ無職と同義語になりますから、自サイトでの収益が上がらない場合は、ランサーズなどの副業もおススメです。