アンカー広告を知っていますか。
一度はサイト運営者を悩ませるアンカー広告について語ります。
今、この記事を見ているあなたがもしアンカー広告を付けるべきかどうか悩んでいるなら、とりあえず一度は実験的に付けてみるべきです。
結論からいうと、アンカー広告をつけてもページ読みこみ速度が重くなければアリですし、重くなればユーザビリティを優先し外すことになります。
今回は、そんなアンカー広告のウソとホントを考察していきます。
アンカー広告とは
ほとんどの方は、Googleアドセンスという広告配信サービスを利用するまでアンカー広告という言葉自体を知りません。この言葉を知っている時点で、サイト運営者だろうと思います。
まず、このことを念頭において「アンカー広告」にまつわるウソや誤解を考えていきましょう。
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アンカー広告うざいはプロかつ年配者
「アンカー広告」で検索すると、「アンカー広告 うざい」という検索結果が多く出てきます。個人的にも「うざい」と感じていた為、ヤフーニュースやライブドアニュースがアンカー広告を貼りだした時は、「大丈夫か?」と思ったほどです。ただ次第に慣れました。
理由としては、ページが重くないからです。つまり単純にアンカー広告そのものがうざいのではなく、ページが重くなることで「うざく感じる」と気づきました。
逆にもし単純に「アンカー広告うざい」というだけの意見があるなら、それはサイト運営者(プロ)かつ年配者と推測できます。
問題はアンカー広告そのものではなくページの読み込みスピードです。
若者の意見「広告楽しい」
それでもしばらくアンカー広告導入については悩みました。
ネット検索すれば「うざい」という意見が検索上位にあります。「アンカー広告 楽しい」で検索しても一つも出てきません。しかし個人的には、慣れると意外と楽しいような気もしてきました。そんな自分の直感を信じGoogleアドセンスの自動広告システムを使いアンカー広告を配信するべきか、ネットの意見を尊重しやめておくべきか…と悩みました。
そんな時、YouTubeでホリエモンチャンネルを観ていた時でした。アシスタントの若い女性が、こう言ったのです。
「わたし、サイト見ているときの広告が楽しみなんですよ。だって自分の好きなものが出てくるじゃないですか」
目から鱗の発言でした。あー若い人は広告に関する考え方が違うんだな~と感じました。
ここで確信しました。
サイト運営者以外には「アンカー広告」という言葉を知らないわけですから、「アンカー広告 楽しい」なんて若い人のコメントがあるわけがありません。
若い人に広告アレルギーは無いのではないか、なおかつ広告もコンテンツの一部として楽しんでいるのではないか、ということです。
さらにはアンカー広告を導入することで特別に画像を用意しなくても賑やかなサイトになり、サイトのデザイン自体も向上する可能性すらあるのではないか、とまで思いました。
広告に関する研究「アッパー広告」
アンカー広告に関して色々と調べている過程で、大阪大学大学院の修士学位論文を発見しました。「モバイル端末におけるWeb広告の配置方法に対する一検討」というタイトルのPDFテキストです。
上記タイトルで検索すると出てきます。(※一応、PDFを貼っておきます。)
アンカー広告研究
被験者は255人、年齢の割合は 20 代~40 代の被験者が大多数を占めており、10 代や50代60代の被験者はほとんどいません。20代から30代で70~80%くらいですから、若い世代への実験となっています。
上記論文内では、ページ下部配置のアンカー広告をアンカー広告、ページ上部配置のアンカー広告をアッパー広告と呼んでいます。この呼び方にならえば、Googleアドセンスのアンカー広告は基本上部配置ですからアッパー広告となります。
研究結果では、アンカー広告は煩わしさが増すが、アッパー広告と通常の静止広告とに煩わしさの差はほぼありません。アンカー広告よりもアッパー広告の方が視認度は落ちるが、その分不快に感じる割合も減る、という結果が出ています。この結果は、Googleアドセンスの見解とも一致しています。
アンカー広告導入はサイトユーザーの特性による?
若い人にとっては、静止広告もアンカー広告(アッパー広告)も同じように感じているということです。もし「アンカー広告うざい」と思っている人がいるのなら、アンカー広告に限らず、年齢が上がるにつれ、それまでのネット体験から広告そのものを毛嫌いしているのではないかと思われます。
このことから、年齢層が高いユーザーが多いサイトに関してはアンカー広告は導入しない方がいいのかもしれません。
また、どのようにサイトに訪れるかのユーザー割合も関係してくるだろうと思います。SNS経由のリピーターユーザー数が多い場合は、それまで無かったアンカー広告がいきなり登場することで多少のマイナスになるだろうと思います。しかし、検索経由の1回きりのユーザーが大半のサイトならば、アンカー広告は問題にならないだろうと思います。記事そのものに興味があってくるわけですから、(もともと)他の記事は読まないとしても、その記事だけはある程度読むことになるだろうと想像できます。
Googleアドセンス・アンカー広告デザイン変更
2020年2月28日、アンカー広告のデザインが改善されました。
これまでのデザインは下記のようなものでした。
この真ん中のポッチみたいなものに不評の原因がありました。折りたたんでも、この真ん中のポッチは視界から消えない為、記事を読んでいてもずっと気になるわけです。
そして今回(2020年2月28日)のデザイン変更の最大の改善は、この真ん中のポッチをなくしたことです。
新デザインでは、上記のようにポッチを左に持ってきています。色も白く、折りたためば、ほぼ視界から消えます。
さらに改善された点は、全体的な広告背景が白くなったことです。一部の広告は除きますが、ほとんどの新アンカー広告は、白地に文字を配した広告に変更され、ページ内に違和感なく挿入されています。この為、アンカー広告が自然とページに溶け込み、折りたたまずとも最後まで読み通せるデザインに変更されています。
それでもアンカー広告をやめた理由
以上の事からアンカー広告そのものに問題がないことは理解しました。
ただアンカー広告を付けることでページ速度が落ちたのです。アンカー広告によるストレスではなく、ページ速度低下によるストレスを感じました。何らかの方法があるのかもしれませんが、個人的には対応する技術もなく、アンカー広告を諦めた次第です。
ですから、もしアンカー広告を付けてもページ速度が落ちなければ、そのままアンカー広告を付けるべきです。アンカー広告自体がユーザビリティ低下の原因にはなりません。
まとめ
Googleアドセンスのアンカー広告まとめを紹介しました。
アンカー広告そのものは問題ではないことがわかったことでしょう。離脱率などの影響を考え導入していなかったサイトでも、気軽にアンカー広告を導入できるようになるかと思います。
誤解を怖れずにいいますと、アンカー広告はアトラクションのようなものです。「何が出るかな~何が出るかな~」みたいな、ドキドキワクワクの要素があります。
Googleアドセンスの発表でも、アンカー広告を設置すれば収益があがるとのことです。ただそれもページ速度が落ちないことが条件になります。
最後にまとめますと。
・アンカー広告を楽しんでいる層もいる。
・ただアンカー広告を設置しページ速度が下がればユーザビリティの低下に繋がり離脱率が増える。→アンカー広告を諦めるしかない。
一番大事なことは、ユーザビリティです。
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