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奴隷?人手不足?ウソつけ!外国人技能実習生により日本人は派遣切り!

外国人技能実習生と日本人派遣社員 ニュース裏読み

外国人技能実習生を知っていますか。

「奴隷とか搾取とかヒドイよね」

そうですよね。

でも、実は、この外国人技能実習生問題には、もう1つの側面があります。

それは、外国人技能実習生により、日本人派遣社員が追い出される派遣切りの実態です。

 

今回は、そんな外国人技能実習生と日本人派遣社員のリアルな現実を紹介したいと思います。

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外国人技能実習生により派遣切りにあった哀れな日本人派遣社員

今回の主人公について、簡単に説明しますと。

・日本人

・40代

・工場派遣歴10年以上

・男性

となります。

仮に、Pさんと呼ぶことにしましょう。

今回の舞台になったのは、とある工場になります。

労働者派遣法の実態

ひとまず派遣について、軽く紹介しておきます。

平成27年労働者派遣法改正

Pさんは、派遣社員として、10年以上のキャリア(黒歴史?)があります。

今回紹介する外国人技能実習生事件が起きたのは、無期雇用(※1)の派遣社員として、その工場に2年ほど勤めていた頃になります。

※1…平成27年労働者派遣法改正により、派遣会社が雇用安定措置をしていれば派遣先への派遣は無期限になっています。

 

 

 

 

上記、厚生労働省のHPにあります「派遣で働く皆様と派遣元事業主の皆様へ」の項目の一番上に 平成27年労働者派遣法改正法施行から3年を迎えるにあたっての確認事項【派遣で働く皆様へ】[PDF形式:1,081KB] というPDFファイルがあります。

関係あるところだけ下記に引用します。

同じ事業所の同じ「課」などに、継続して3年派遣される見込みとなった場合には、派遣元事業主(派遣会社)から雇用安定措置を受けることが可能です。

派遣元事業主は、以下の①~④のいずれかの措置を講じるよう努める必要があります。

① 派遣先への直接雇用の依頼(派遣先が同意すれば、派遣先の社員となります)
② 新たな派遣先の提供(その条件が派遣で働く方の能力、経験等に照らして合理的なものに限ります)
③ 派遣元での派遣労働者以外としての無期雇用
④ その他雇用の安定を図るための措置(紹介予定派遣の対象となること等)

大手派遣会社は、概ね上記②と③を実施しています。

リアルな実態としては、派遣社員はずっと派遣社員のままということになります。

平成30年改正労働者派遣法

最近話題になっていますから、大体の人は、知っていることと思います。

平成30年の働き方改革法案による改正労働者派遣法の目玉は、2020年4月から施行される「同一労働同一賃金」になります。

こちらのリアルな実態としては、派遣社員の賃金がupするというよりも、正社員の賃金をdownさせる方向になっています。

外国人技能実習生登場!

Pさんが工場で2年ほど勤めていた頃、30人ほどのフィリピン人技能実習生がやってきました。

技能実習生は、全ての工程に2人ずつくらい配属されました。

Pさんの担当している工程にも配属されました。

嫌な予感がしましたが、まだこの時は、労働力なのか本当に教育なのか、どっちかわからない状態でした。

まだ日本人10人に対してフィリピン人が2人増えただけです。

3ヶ月ほどして、技能実習生も、何とか1人で作業できるほどになりました。

外国人技能実習生第2陣30人追加!

ちょうど、そんな頃でした。

第1陣から遅れること3ヶ月、再び、フィリピン人技能実習生が30人ほど追加でやってきました。

同じように、各工程2人ずつくらい配属されました。

これで工程には、フィリピン人が4人になりました。

工場派遣歴10年以上のベテラン派遣社員のPさんです。

これまでも何度か派遣切りにあってきた猛者です。

もうこの頃になると、これ完全にアレの前触れだよね…と気付きつつありました。

「これ、経団連と国のナニかだよね…たぶん」

「TPPがダメになった代わりだよね・・・たぶん」

国と経団連の方針、工場の生産計画と雇用調整に関しては、誰よりも敏感なPさんでした。

さらに第3陣!外国人技能実習生30人登場…

さらに3ヵ月後、またもや30人のフィリピン人がやってきました。

もうこの段階で、Pさんは「終わったな…」と思いました。

フィリピン人だけで約100人です。

工場で働く従業員の半数以上を占めました。

この頃になると、日本人が技能実習生を教育する必要もなくなっていました。

第1陣でやってきた外国人技能実習生が、すっかり作業に慣れています。

あの現地の言葉(タガログ語?)で新しくやってきた技能実習生を教育しています。

「よく考えたものだよ・・・」

外国人技能実習生は3年で帰国しますが、このように数ヶ月単位で時期をずらして技能実習生を追加していけば、企業も労働力に困ることはないでしょう。

「完璧な作戦だよ…」

Pさんは、このやり口に、脱帽しました。

派遣切りまでの段階1:日本人労働者の残業カット

すぐにクビを切られる覚悟でいたPさんですが、いつもと少し違っていました。

何か法律的な問題でもあるのか、3段階を経たのです。

まず第一段階は、残業カットでした。

残業するのは、賃金が安い外国人技能実習生だけになりました。

この残業カットは、派遣社員だけでなく、正社員も同じでした。

つまり、日本人は残業カットになったのです。

残業代で稼いでいたようなものですから、Pさんもかなり困ったそうです。

派遣切りまでの段階2:日本人派遣社員の仕事ナシ

その次に、第二段階として、日本人派遣社員が工程から外されました。

出勤しても仕事が無い毎日です。

1日中、掃除(コロコロ)とか、よくわからない工場内の雑用をしながら終わりました。

それほど仕事に意欲があるわけではなかったPさんですが、何もしない時間が苦痛だったそうです。

このような状態と、残業代がなくなり実質給与が減ったことで、多くの派遣社員は自ら辞めていったそうです。

最終段階:派遣切り

そして、やはり、その日が来ました。

最後まで残っていたPさんに、契約解除の通知が来ました。

いわゆる、派遣切りというやつです。

その工場に勤めて、3年3ヶ月後の出来事でした。

「人手不足とか言いながら、日本人労働者のクビ切るってどういうこと!?」

そんな風に少しばかりの憤りを感じましたが、当たり前に覚悟していたコトですから、驚きもしなかったそうです。

もう、その頃には、仕事だけでなく休憩室まで外国人技能実習生に占拠されていて、日本人派遣社員の居場所はなくなっていたそうです。

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まとめ

外国人技能実習生により日本人は派遣切りはいかがだったでしょうか。

派遣の話は、一見すると、外国人技能実習生問題と違う話のように聞こえますが、根底に流れるものは同じ人件費削減です。

人手不足という報道をみて、「人は余ってるよ!ほら、ここに!無職ですけど何か?…」と首を傾げる日本人も多いかと思います。

まあ、経営者にとっては、賃金が安く、休まない、マジメな外国人技能実習生を重宝するのは当たり前のことかもしれません。

現在、外国人技能実習生の数が、派遣社員の数を上回ったとのことです。

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