コミケや文学フリマなどの即売会に参加して、自作の作品を読んでもらうぞ!
エイ、エイ、オー!
とはいっても…。
印刷屋さんに注文したら、ケッコー、高いですよね?
今回は、そんなあなたに自作の本を作る方法を紹介します。
家で簡単に自作の本を作る方法
まずは、ちょっとだけ、自己紹介します。
もともと印刷屋で働いていました。
そして、約10年間くらい、コミケや文フリなど同人誌即売会に参加していました。
この方法で、少なくとも、500冊は作ったかと思います。
1冊1000円で売りましたから、500冊で、50万円くらい?
元手は、10万円くらいかな?
まあ、自己紹介は、そんな感じです。
それでは、早速、家で簡単にできる本の作り方を紹介しましょう。
本を作る工程(流れ)
まず、本を作る工程は、4つです。
1.中身の印刷
↓
2.表紙の印刷
↓
3.製本
↓
4.断裁
家でやろうと、印刷屋でやろうと、この手順です。
なぜ家でしないかといえば、道具がないからですよね。
つまり、裏を返せば、道具さえあればできるわけです。
手順1:中身の印刷
まず、必要な道具は、通常のプリンターです。
普通にワードなどで作成した文章やイラストを印刷するだけです。
紙の種類は、普通のコピー紙でもできますが、やはり見劣りしますよね。
おススメは、楽天にありますペーパーミツヤマさん です。
業務用の色々な紙が売っています。
書籍用紙がおススメ
中身の紙は、何といっても、書籍用紙がおススメです。
書籍用紙とは、よく見る市販の書籍に使用されているクリーム色の紙です。
![]() |
書籍用紙 淡クリームキンマリ 72.5k A5 2000枚 あす楽 印刷用紙 共用紙 OA用紙 製本 価格:2,098円 |
紙の厚みは、72.5kと90kとあります。
90kでは厚すぎて、ページめくりが悪くなります。
おススメは、72.5kです。
手順2:表紙の印刷
A5サイズの本を作るならば、A3サイズまで印刷できる大きめのプリンターが最適です。
何故かというと。
A4サイズの表紙で、A5をそのままくるむと、中身の厚み分、表紙が足りなくなるからです。
本気で長く活動する方は、A3ノビサイズまで印刷できる大きめのプリンターを購入しておいた方がいいです。個人的には、CANONのプリンターを使っていました。当時は6万円くらいしましたが、現在は安くなっています。
とりあえず自作の本を一度試したいだけ!
ということなら、そのうちでも良いかと思います。
断裁の過程でカットすれば、A5サイズより若干小さくなりますが、通常のプリンターでも出来ないことはありません。
表紙の紙
写真用紙がベターです。
家電量販店やホームセンターでも売っています。
ピカピカで、キレイに仕上がります。
もう少し凝りたいならば、マーメイド紙などを使うと良いでしょう。
ちょっと個性的で本格的になります。
何だかカワイイけど、高級感あふれる、そんなグッドな本がデキますよ!
![]() |
マーメイド紙 160k 選べる白系3色 A4 50枚 あす楽 ファンシーペーパー 型押荒目 価格:1,560円 |
手順3:製本
製本機は、とじ太くんを使います。
色々試しましたが、とじ太くんが一番です。
専用の表紙がありますが、無地ですし、カッコ悪いから使いません。
製本の手順
1.紙の厚さ(中身)を、定規で測ります。
1mm単位で測定してください。
2.表紙の真ん中を上記紙の厚みに折ります。
上記中身の幅と同じ、ピッタリの幅で折ります。
30cmのモノサシなどをあてて、キチンとキレイに折ります。
3.表紙の背の内側部分に、ホットメルトを貼りつけます。
熱した時、ノリが伸びてはみ出てきます。
断裁しますし、上下は2mm前後足りないくらいが丁度いいです。
※ホットメルトの幅は数種類ありますから、本の厚みにあわせて選んでください。
4.中身を表紙でくるみます。
この時、紙をキレイにそろえます。
特に背の部分にきちんと中身を当てます。
5.背を下にして、とじ太くんに入れます。
背を熱します。
1分くらいでピーと完了の音が鳴りますが、音が鳴っても30秒抜かないでください。
6.乾燥
翌日まで放置しておいてください。
熱で溶けたノリが乾いて、完成です。
手順4:断裁
最後に、断裁します。
必要な道具は、もちろん、断裁機です。
ホームセンターで売っているようなモノでは、使い物になりません。
コピー用紙10枚くらいしか切れませんから、ダメです。
ちょっとした業務用の断裁機で1万以上するものが必要になります。
100枚以上の紙でもバッサリ切れます。
背以外の3辺を切り落とします。
これで、本が、キレイに仕上がります。
まとめ
自作の本を作る方法はいかがだったでしょうか。
全部の道具をそろえても、印刷屋さんに頼んだ時の1回分くらいでしょう。
なにより印刷屋に頼んだ時より、自由がききます。
表紙も中身もオールカラーにできます。
デザインも自由自在です。
今回紹介した製本方法は、無線綴じです。
ほとんどの本は、この製本方法で、本格的な本が制作できます。
もし小冊子みたいなものを作りたいなら、中綴じ用ホッチキスがあります。
コピー用紙10枚(20ページ)くらいの冊子なら、中綴じになります。